椅子取りゲームは4人以上いる時に椅子を使って楽しく遊べるゲームです。4人ほどの少人数でも遊べますが人数は多い方が楽しめるため、小学校の1クラスみんなで遊んぶとわいわいできて楽しいです。しかし、おすすめは10人くらいが理想です。
椅子取りゲームは椅子の周りをみんなで音楽に合わせて回り、音楽が止まったら目の前の椅子に座って取り合うゲームです。音楽がいつ止まるのか?というドキドキ感やソワソワ感を楽しめます。
参加する人数分の椅子があれば遊べますし、雨の日でも室内でできるのが魅力です。
ですが、人数が多すぎても毎ゲーム座れずに外野に出ていく参加者は待っている時間が長くなってしまいます。待つ時間が長くなると特に子供は嫌になってしまいますので、20人前後いる場合は10人ずつに分かれて遊びましょう。
人数が少なければ時間的にも1回のゲームが10分ほどで終わるので待つ時間も短くなります。
今回はこの椅子取りゲームのルールについて子どもでも遊べる簡単なルールや定番の音楽、アレンジルールなどを説明します。
椅子取りゲームのルール
1.
参加人数より1つ減らした数の椅子を用意します。
2.
椅子を外向きに円を描くように並べ、その周りに立って並びます。
3.
音楽を流したらゲームスタート。椅子の周りを時計回りに歩き始めます。
チェック
音楽担当を1人作るようにしましょう。
4.
音楽が流れている間は周り続け、音楽が止まったら参加者は一斉に椅子に座ります。
ポイント
人数が多いうちは良いのですが、少なくなると椅子の背もたれ側にいる参加者が不利になるので、音楽担当はゲームを平等にするために、参加者の方を見ないで音楽をストップしましょう。
5.
座れなかった参加者は負けとなり1人ずつ外野に出ます。
6.
椅子を1つ減らして再スタートします。
7.
1~6を繰り返して遊び、最後の一人になったら優勝です。
椅子取りゲームの音楽
椅子取りゲームをする時に流す音楽には定番の曲があります。
ここでは、実はあまり知られていない定番の曲の秘密をお話しします。
定番の曲と名前の秘密
椅子取りゲームと言ったらコレ!と言う定番の曲があります。
保育園のレクレーションや小学校や中学校の運動会などではよく使われる曲です。
それは「オクラホマミキサー」。
と言いたいところですが、実は違います。
本来の曲名は「藁の中の七面鳥」です。
「オクラホマミキサー」もしくは「オクラホマミクサー」は19世紀頃に生まれたアメリカ民謡であり、「ミクサー/ミクサー」とは欧米の社交ダンスやフォークダンスで複数の男女ペアがパートナーを順に換えながら踊るダンスのジャンルのことです。
日本では1946年秋に長崎の県幹部との会食中にアメリカのフォークダンスである”Virginia Reel”を長崎軍政府教育官であったウィンフィールド・ニブロが踊ったことにより、ダンスで使用された曲「Turkey in the Straw(藁の中の七面鳥)」が日本全国へと広まり学校の授業などで使われるようになったと言われています。
日本で広く知られているフォークダンスの曲となった「藁の中の七面鳥」は、日本では曲に独自のアレンジを加えていったので現在の歌詞の無い楽曲がレクレーションなどで幅広く使われることになりました。
そのため最初の「オクラホマミキサー」が曲名として世間に広がっているのです。しかし、実際の曲名は「藁の中の七面鳥」と覚えておきましょう。
ルールのアレンジで楽しく遊ぶコツ
椅子取りゲームは、毎ゲームごとに必ず1人外に出て待つことになります。そうなると、待ち時間が長くなった時に子供は嫌になってしまいますよね。
また、椅子取りゲームでは最後の1つになった時に背もたれ側にいると不利になります。音楽の止まるタイミングで運的な要素もありますが、不利には変わりありません。
他にもタイミングよく同時に同じ椅子に2人座ってしまう場合があります。そうなると、ケンカになってしまう可能性があるので楽しく遊ぶためには別のルールが必要です。
そこで、楽しく遊ぶためのアレンジルールをご紹介します。
年齢に合わせてルールを変える
幼児から大人まで遊べる椅子取りゲームですが、あまりにも幼い子だと椅子取りゲームの面白さが分からないかもしれません。
「椅子をとれなかったら遊びに参加できない」というルールを「仲間外れにされた」と思う可能性があるのです。
椅子に座れたという喜びよりも座れなかったときのショックや悲しみの方が大きすぎて遊びが嫌になってしまうかもしれません。
ですので、保育園、幼稚園での椅子取りゲームはあまりおすすめできません。
もし遊ぶのであれば、
- 曲に合わせて踊る
- 動物などの真似をして回る
- 椅子を減らさない
などのルールに変更して、椅子の取り合いよりも過程に面白さを取り入れるといいですね。
曲の速さを変える
曲の速さを通常より速くし、椅子の周りを歩く速さも変えると面白くなります。速くすることで時間短縮にもなります。
すると、外野で待っている参加者の待ち時間も短くなるので子供の場合は嫌になる子が少なくなるというメリットがあります。
敗者復活のルールを追加する
私が幼い頃に遊んだ時のルールなのですが、椅子が取れなくて外で待っている参加者が復活できるルールを付け加えるともっと楽しめると思います。
途中でサイコロを振って出た目の数だけ椅子を戻し、再度、全員でスタートするというルールはとても面白かったです。
通常は、1ゲーム1人、椅子1つが減っていきますが、敗者復活の場合は戻される椅子の数が限定されているため一度に数人座れなくなります。しかし、大事なのはここでゲームに参加できると言う事です。
私が通っていた小学校では、この敗者復活ルールがあったので飽きずにとても楽しく遊ぶ事ができました。
椅子の背もたれを無くす
使う椅子は通常、背もたれのある椅子を使います。ですが、最後の1つだけは背もたれの無い椅子を用意しておくといいでしょう。
そうすれば、いつ音楽が止まっても背もたれに邪魔されず、ケンカになることもありません。
平等なルールになるのでおすすめです。
椅子に2人座ってしまった時の対処法
私が幼い頃によく遊んでいた時にも1つの椅子に2人座ることがありました。2人の上に更に3人目が座るということもありましたがその場合の3人目は論外です。
椅子に触れている2人の内、どちらがとるのか決める必要があります。
この時のルールを最初に決めておくといいでしょう。
2人が1つの椅子に同時に座った場合は、
- じゃんけんで決める
- 椅子の表面積により多く座っていた人が勝ち
- 無理矢理相手を押しのけたほうが取る
これら3つのルールが代表的なのですが、3はケンカになりやすいので1と2を合わせたルールがおすすめです。
1のじゃんけんは表面積が半分ずつで座っていた時に使えば、スムーズに次のゲームに進めます。
まとめ
今回は、椅子取りゲームのルール、そして音楽についてとアレンジして楽しく遊ぶコツを紹介しました。
子供から大人まで遊べるゲームですが力に差があるので別れて遊んだ方がいいですね。
椅子取りゲームはみんなで音楽に合わせて歩く一体感や座れた時の嬉しさ、座れなかった時の悔しさは子供の成長に繋がりますし、音楽がいつ止まるか分からないというドキドキ感を楽しめます。
幼い子供ほど椅子に座れなかったときに悔しくて泣いてしまうかもしれませんので、そんな時は「ルールのアレンジで楽しく遊ぶコツ」で紹介したルールを参考にみんなで楽しくわいわいできる工夫をしましょう。
また、椅子取りゲームは勝ち負けがハッキリとしているため、このゲームで遊ぶねらい、つまり効果は競争心を煽り、勝ち負けを決めるという社会の厳しさを教えるものでもあると言われています。
ですので、他の遊びと合わせて椅子取りゲームを取り入れるのが良いですね。
そんな椅子取りゲームには注意点があります。
毎ゲーム必ず一人は座れなくなるので、椅子の取り合いで勢いよく座ろうとしてぶつかることもあります。その時は怪我をしないように注意してください。
椅子取りゲームは音楽がいつ止まるのか?という集中力を養うことができるので、今回ご紹介したルールをぜひ参考に遊んでみて下さいね。
もう少し小さい2歳児~5歳児くらいの子供がおおぜい一緒に遊ぶ時には、椅子取りゲームの一種で最初から最後までみんなで遊べる「フルーツバスケット」という遊びもあります。
フルーツバスケットは仲間外れになる事が無いのでルールがなんとかわかる小さな子供と一緒に遊ぶときは同じ椅子取りゲームでもフルーツバスケットの方がおすすめです。
フルーツバスケットのルールについては以下の記事で詳しく紹介していますのでよろしければご参考ください。
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